派遣ではたらく、ということ。[2]

ひっきー

2007年04月29日 09:00

評価されないジレンマ。

正社員の場合、いくつかの時期に分けて人事考課があり、貢献度によりお給料のベースアップやボーナスの査定が決まることや、勤続年数により昇格していくことは当たり前の制度である。

が、派遣で働くということはそのような制度には全く関与しない。
中には、評価制度が設けられ時給を上げるいう派遣会社もあるようだけど、それは、稀なケース。

何よりも正社員は名前で呼ばれるが、派遣社員は『ハケンさん』と呼ばれる。
そんな時は、虚しいものである。

派遣ではたらく方々は、前向きなことでも、後ろ向きなことでも様々な事情があって当たり前です。

①就職戦線に乗り切れず、もしくは市場が冷え切っていて選択肢が無く、もしくは会社の都合上あえなく派遣の道を選ばざるを得なかった。

②転勤族の夫に付き添い、その都度各地で仕事を探さなければならない。

③何らかの理由で規定の勤務時間では努められなかったり、時間外勤務が全く出来ない。

④語学留学の為に短期間で資金を貯めたい。

⑤結婚を機に仕事を辞め再就職したいが、いきなり正社員だとブランクが心配なのでなるべく希望に叶う働き方からスタートしたい。

etc。。。

このような方々の中には、すばらしいお仕事をされてきて、誇らしい実績をお持ちの方がいらっしゃいます。
いろいろな経験をされて、いろいろな考えを持っていて、いろいろな工夫を知っている。
でも、派遣だと評価されない。

もともと異なった考え方だった者同士が長きに渡りずっと一緒にいると、議論も同質化してきます。
そんな時、同質化していない『ハケンさん』が、異なった風を吹き込む。

正社員は考え方のみならず知識も異なっていることに、井の中の蛙的な見方をせず、率直に耳を傾ける必要もあるのではないでしょうか。

ただの『ハケンさん』ではないのです。

*過去の栄光にしがみついてその時の振る舞いをしてしまうとかえって何も吸収できないので、そこは柔軟に振舞いたいところです。

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